スマホに依存していると、脳が劣化するのかもしれないと思った話。
先日、テレビをぼーっと見ていると、CMでメロディが流れてきた。
いい曲だなと思い、すぐさま覚えていた歌詞の一部分をスマホを使って検索してみる。
すると、どうやら星野源という歌手のsunという曲らしいということが判明。
早速、iTunes Storeのアプリから検索してみると、星野源のsunが見つかったので、試聴してみる。
CMの曲と一緒だ、これで間違いない。
ポンポンっと値段のアイコンをタップして¥250で購入。
そして、iPhoneをbluetoothでスピーカーにペアリングして音楽を満喫。
ホント、僕が中高生だった90年代に比べると音楽へのアクセスが楽になったと思う。
インターネットが普及する前は、マイナーな曲へのアクセスはもっと労力が必要だった。
CMでいい曲だなと思っても、CMに表示されている小さい曲名を見逃すと大変だ。
さて、どうやって歌手と曲名を調べようか。
先ずは、ミュージックステーションなどの音楽番組を見てみるが、ランキングに出てこない。
カウントダウンTVでランキングベスト100を見るのも面倒だ。
よし、クラスの音楽に詳しい田中に聞いてみよう。
えっ、田中でもわからないのかよ。近所のCDショップの店員に聞いてみるか・・・。
店員のバイトっぽい兄さんに聞いてみたところ、歌手と曲名がわかったが在庫がなく取り寄せになるらしい。
仕方ない、チャリンコに乗って遠くのタワーレコードに行くか。
店員に聞いてみたところ、無事在庫があった。
やれやれ、ということで¥1,000を支払い、お目当ての8cmシングルを手に入れてCDラジカセで音楽を満喫する。
ちょっと大げさに書いたが、90年代はこんな感じだった。曲名一つを調べるのにも、頭を使って考えることがあった。
しかし、2000年代からのインターネットとパソコンの普及で、わからないことはGoogleですぐに調べれるようになった。
そして今やパソコンではなく手元にスマホがある。思いついたらスグにネットに繋げて解決する。
ホント、スマホって便利だ。
自分で思考を張り巡らす前にGoogleで検索して答えを出せる。
メモ機能もあるし、忘れても検索すればいいから物事を暗記する必要性も減った。
地図も紙に打ち出す必要はない。地図から現在地を把握しなくてもGPSで表示してくれる。
電車の乗り換えも自分で考えなくても、一番便利なルートはアプリで一発だ。
でも、これは人間の脳にとっては良いことなのだろうか。
人間の脳にとって思考が減るということは、身体にとっての運動不足ではないだろうか。
脳にとっては思考不足。
車は便利で必需品だけど、近所のコンビニに行くのにも使っていたら運動不足になる。
スマホもそれと同じで、適度な利用がいいんじゃなかろうか(その適度が難しいが)。
アップル社の故スティーブ・ジョブスは自分の子供にiPhoneやIPadを使わせなかったらしい。
彼は、スマホに精通していた分、その危険性にも当然気付いていたのだろう。
最近、デジタル認知症と呼ばれるデジタル機器の使い過ぎが原因による若年性認知症が生じているらしい。
天才スティーブ・ジョブスにとっては、こういった事が起こるのはお見通しだったのかもしれない。