全人格労働問題から生じる経済的、社会的損失や問題を考えた。
今日、ヤフーニュースを見ていると、次のような記事がありました。
全人格労働? なんじゃそらって思って記事を読んでみたら、自分の生活やプライベートまでも犠牲にして仕事に捧げる働き方らしい。
なるほど、人生を台無しにするブラック労働ってことですね。
この全人格労働について色々と述べたいと思いますが、先ず最初に言わせて下さい。
全人格労働って言葉は意味がわかりにくくないですか?(名付け親の先生には申し訳ありませんが)
奪人生労働・限界労働(これもわかりにくいかな?)とか何か他に良い言葉があるような。
脱法ドラッグから危険ドラッグにしたみたいに、わかりやすい言葉の方が訴求力が高いと思いますが・・・。
さて、それでは以下に全人格労働における損失や、それを防ぐ方法について私なりに意見を述べたいと思います。
全人格労働から生じる経済的、社会的損失
全人格労働は個人の人生や健康を台無しにする以外にも、それに付随して様々な損失や問題が生じると思います。
例えば
・個人の余暇が減る、すなわち娯楽産業を中心に個人消費が減ることによる経済的損失。
・結婚の機会が奪われることによる少子化の問題、ブライダル・子供産業の経済的損失。
・身体や精神を壊すことによる病人の増加及び医療費負担の増加。
・一人で過量の労働を行うことによる他者の雇用機会の損失。
などなど。
他にも色々と問題はあると思います。個人にとっても社会にとっても経済にとっても全人格労働は問題だらけです。
全人格労働を防ぐには
先ずは休日は確実に休むこと。そして長時間労働を減らすこと。
その為に休日出勤手当や時間外手当を今の2~3倍にしてはどうでしょう。
そうするとサービス出勤・残業が増えるのが目に見えているので、これらを労働者が実施した場合、企業に厳罰を与えればいいと思います。
飲酒運転の罰則を厳しくしたら、飲酒運転による事故はどんどん減っていったんですから、これと同じようにサービス出勤・残業は減ると思いますよ。
そして労働基準監督署にも職員を増やしてもらって、ガンガン調査を行って頂きましょう。
こういったことを進めて、全人格労働のようなことは防いでいって貰いたいと思います。
さて、全人格労働について書いてきましたが、こういった無茶な働き方に期待しないと経営が成り立たない会社もあることはわかります。
そういった会社から賃金を貰って生活している方も、たくさんいらっしゃるでしょう。
しかし、私はそれでも全人格労働のような健康や人生を台無しにする働き方は法によって規制すべきだと思います。
以下エントリは以前に書いた年間休日格差に関する話です。