テキコメ

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文化庁、京都に全面移転へ。中央省庁の地方移転について。


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文化庁の京都へ全面的に移転する政府の基本方針が決定しました。他にも移転が検討されていた消費者庁の徳島移転、総務省統計局の和歌山移転は8月末までに可否決定をし、特許庁の大阪・長野移転、中小企業庁の大阪移転、観光庁の北海道・兵庫移転、気象庁の三重移転の案はダメになりました。

消費者庁総務省統計局は8月末までに決定ということで、お試し移転などをしていますが、99%これらの移転はないと思います。結局、移転における一番のネックは移転先で業務ができるかよりも、東京勤務の官僚を候補先に動かせるかどうか。

首都圏からも旅行先で人気がある京都ならともかく、東京に魅了された官僚達からしたら、田舎の徳島や和歌山などは許されざるべき候補先でしょう。京都への移転すら大きな抵抗があったみたいですし。河野太郎議員は消費者庁の徳島移転を強く推しているみたいですが、押し切るのは相当難しいと思います。

私は中央省庁の地方移転には賛成なのですが、官僚との綱引きを考えると移転先は、大阪・名古屋の二大都市や札幌・仙台・静岡・神戸・広島・福岡などの政令市レベルでないと実際に移転するとなると難しいと思います。これらの都市ですと新幹線も通っていて(札幌は違いますが)単身赴任にも便利ですし。

今回の移転は地方から希望する省庁をあげていましたが、移転を信じていなかったのか、声が弱気だったと思います。実際に文化庁の全面移転が決定したのですから、今度はもっと大きな声をあげればいいと思います。特に政令市レベルは。権力が強そうな経済産業省の外局である中小企業庁特許庁国土交通省の外局である観光庁気象庁の移転は、けんもほろろでしたが、粘り強く要望を出し続ければいいと思います。京都の文化庁移転も長い期間、要望し続けてきたのですから。

文化庁移転(一部機能は東京に残る)で200人規模の職員が京都勤務になると思います。キャリア官僚の人達は2~3年で異動があるみたいですから、物見遊山気分で京都勤務でも、そこまで気にならないでしょうが、ノンキャリアと呼ばれる人達はどうなんでしょう? その辺はよく知らないのですが、ネットニュースで、東京での生活を考慮して人生設計をしてきたのに最悪だという官僚の人の声がありましたが、ずっと京都勤務になるんでしょうかね。

また、文化庁移転において、一部の意見で行政効率が悪くなるという意見がありましたが、移転の目的からずれているような気がします。そりゃ東京に省庁を纏めるのが一番効率が良いでしょうが、今回の移転は地方創生や東京一極集中の緩和が目的なんですから。

今回の外局といえど中央省庁の地方移転が決定したことは称賛に価すべきことだと思います。まだ、実際に移転したわけではないので油断はできませんが、他の省庁の移転も政府には引き続き頑張ってもらいたいと思います